よくある質問(FAQ) NANDフラッシュと価格変動

NANDフラッシュとは何ですか?

NANDフラッシュとは、USBフラッシュドライブに組み込まれるメモリ・チップのことで、スマートフォンやApple社製 iPodなど、多くの電子機器に使用されています。NANDフラッシュメモリは、ハイニックス、サムスン電子、KIOXIA*、SunDisk、マイクロン、そしてインテルといった、限られたハイテク大手企業によってのみ生産され、様々な容量およびパフォーマンスレベルの製品が提供されています。

NANDフラッシュの価格が変化する理由は?

NANDフラッシュメモリーの価格は、コーヒーや金などの製品と同様に、 需要と供給の法則によって日々変化します。Samsung、Intel、HynixおよびKIOXIA* などの供給側で世界市場を確保するために生産調整を行っても、供給過剰や深刻な品不足にはなりません。需要側では、Apple、SonyおよびNokiaなどの著名企業は、その巨大な需要に基づき、NAND フラッシュの価格に対しても影響力があります。

コスト面では、NANDフラッシュチップはUSBフラッシュドライブのなかで もっとも重要なコンポーネントになるため、FlashbayのUSBフラッシュの価格は NANDフラッシュ価格によって変動します。

NANDフラッシュメモリーには様々な容量のものがあり、値段はそれぞれの容量クラスで別々の動きをみせます。当社では、独自のデータを用いて、 各容量のNANDフラッシュが見せる価格の変化を、リアルタイム・グラフにまとめました。

同じ容量についてのNANDフラッシュ価格の変動傾向



(技術的な詳細になりますが、このグラフは世界の現金取引市場での取引の日々の下値を Multi Level Cell (MLC) Grade A NANDフラッシュの価格として使用し、まとめたものです。)

しかし、メモリーの価格は下落傾向にあると思っていましたが?

長期的に(例えば一年を通して)見れば、NANDフラッシュの価格は下落傾向にあります。あらゆるタイプのコンピュータメモリーの価格が下落しているのと同様です。 しかし上のグラフをごらんいただくとわかるのですが、短期的には価格は急上昇や旧下降することも有り得るのです。

第3四半期と第4四半期初めにおいて、NANDフラッシュの価格は上昇することが多いです。 これは、電話、Mp3プレイヤーなどの電子製品の生産が、 クリスマス商機のために世界的に増えるためです。 32GBを超えるような大容量のメモリーは、4GBや8GBといった小容量のメモリーにくらべ、 価格の変動が激しくなる傾向があります。

価格はすぐに下落しますか?

NANDフラッシュは貿易財であるため、近い将来に価格がどのように変動するのかを正確に予測することは難しいです。

*東芝メモリは2019年10月1日にKioxiaに改名された。